つかの間の、ひとりぼっち。

Kが東京に来てから、早くも2年10ヶ月が経とうとしている。
11月いっぱいで今まで務めたクリニックを辞めて、1月から新しい病院に勤めることになっているKは、ひと月の休業があり、久しぶりに大分に2週間近く帰省することにした。
本来ならば、羽田空港まで送っていくのだけど、平日ということもあり浜松町まで一緒に行くことにした。
しばらく家を空けるために、Kは家中を一生懸命掃除してくれていた。ご飯もなるべく自分で作るようにして、朝は僕にゆっくり起きるように言って頑張ってくれていた。
せっかくだから、目一杯ひとりの自由を満喫しよう!とも思ってみるのだけど、浜松町で手を振って見送ったその時から、ほんの2週間離れるだけで、こんなにも淋しい思いをするものかと思う。
「来週末までひとりでいったい何をして過ごせばいいのだろう…」
誰かとつきあうとは、こんなこと。僕の身体の一部を、Kは大分に持って行ってしまったようだ。
カテゴリーgay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です