劇団ぺんぺん さよなら公演『花吹雪狸御殿満月鏡山旧錦絵』

『劇団ぺんぺん』の芝居を観るのも、今年が最後。せっかくだからしっかりと堪能しておきたいと、金曜日と日曜日の千秋楽を観に行った。
『花吹雪狸御殿満月鏡山旧錦絵』は、今までにも劇団ぺんぺんの芝居で何度か上演されている演目。
意地悪なお局の岩藤と、お金持ちの娘である尾上、そして武家の出で賢い女中のお初の3人による古典的な和物のシナリオは、時を経ても色褪せない魅力に溢れている。
それにしても、公演を30年間続けたということは、確かに奇跡のような劇団だと思う。
なぜならば彼らはプロではないから。新宿二丁目のゲイバー『ぺんぺん草』の素人のお客さんたちが集まって、他に仕事を持ちながら毎週練習を重ねて一年に一度年末に芝居を披露していたのだ。
芝居に出演しない僕たちにとっても年末のとっておきの楽しみの1つだったし、毎年ぺんぺんの芝居を観ないと年を越せないような気持ちでいたのだ。
劇団ぺんぺんに関わったみなさまへ。
30年間、ここでは書ききれないほどの楽しい出来事が沢山ありました。本当にありがとうございました!

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