新居でのパーティー。

結婚式の写真

シンガポールに住むJ&Lカップルは、その昔、香港で出会った。彼らは出会った時に確信したそうだ。
「これは僕のソウルメイトだ」と。
「ただし?ソウルメイトの意味、わかるか?」と彼らからは何度か聞かれたことがある。
Lはその昔、女性と結婚していたというのだから驚きなのだけど、別れた奥さんやその子どもが何人かいて、ご両親もいて、更に孫まで何人かいるような大家族なのだけど、JとLはそのままつきあいはじめ、家族にも少しずつカミングアウトをし、家族中に認められていったのだった。
実際には、Lの家族ははじめから理解が早かったようだけど、Jの家族は保守的で、認められるまでに時間がかかっているようだ。
そんなふたりはやがて、家族や友人たちを招いて結婚式をあげた。そしてその何年後かに、念願だったLの育ったペナンに新しい家を買い、完成してハウスウォーミングパーティーを開いたのだった。
一等地に立つコンドミニアム(日本では高級マンション)にタクシーで降り立つと、巨大な高層マンションが2棟くらいあり、どちらなのかその何階なのか聞いていなかったな・・・と思い、守衛に彼らの名前を告げると、黙ってそのままエレベーターまで案内された。
エレベーターが上がって行き、守衛が押したボタンの階が開くと、ドアなどはなくそのまま彼らの家の玄関を開けた状態になっていたのだ。
「何これ?全部彼らの家なの?」
中に入るとすでにゲストが到着していて、キッチンではこの日お願いしたシェフが料理を作っていて、シャンパンやフィンガーフードをサービスする人たちが何人もいた。
リビングだけでも100平米はあるだろうか?リビングはそのまま外までつながっていて外にもソファやジャグジーもあり、遠く真っ青な海が広がっている。
寝室も80平米くらいあるだろうか?眺めもよく、いつまでも海を見ていたい感じ。トイレやシャワー、浴槽は別の部屋にあって海が見渡せて、今まで僕が泊まったどんなホテルよりも豪華で広かった。
とても広い客室が他に2つあって、それぞれトイレとシャワーがついていて、ホテルの一部屋分以上50平米くらいあるだろうか。
Lの仕事もあり、世界中を旅行している彼らは、間もなくリタイアするのだろう。
バリ島に豪華なヴィラもあるし、シンガポールには相変わらず高層マンションがあるのだけど、彼らは家として故郷のペナンを選んだのは、やっぱり彼ららしいと思う。
ふたりはいつも、揺らぐことにない愛情に包まれていて、ひとつひとつ夢を叶えていく。
こんな風に人生を生きている友人たちがいることを、誇らしく思うような一日だった。
カテゴリーgay

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