顔を見ればわかる。

朝起きて、Kが僕の顔を覗き込んだ。
K「ただしくん、顔色が悪いよ・・・」
僕「昨日眠れなくて、朝方やっと眠りに落ちたんだよね・・・」
K「じゃあ、パン買ってくる!」
Kはそう言って、家の下のコンビニにパンを買いに行った。
1年のうちに何度かこんな日があるのだ。何があったわけでもないけど、朝起きた時に身体が重く、頭がぼんやりとして具合が悪いような日が。猛暑から急に涼しくなって体調を崩したのか、隔週のように海に遊びに行っていたので身体が疲れたのかもしれない。
Kはお皿を取り出して、率先して食事の支度をしてくれる。いつもなら僕が朝ごはんを全て準備するのだけど、僕の体調を気にしてくれているのだろう。
お昼休みにKからLINEが入る。
K「疲れた?
今日はただしくんが心配だから、ジムにも行かないで帰るね」
晩ご飯をふたりで食べたあと、Kは楽しそうにテレビを見ている。
何気ない毎日の中で、自分を見守っていてくれる家族がいるということは、なんて幸福なことだろうか。
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