好きな映画と嫌いな映画。

今年のアカデミー賞の予想は、当たっただろうか?
僕の予想は、おおまかなところではほぼ当たったようだ。
監督賞をダンケルクの『クリストファー・ノーラン』にしていたのが、シェイプオブウォーターの『ギレルモ・デル・トロ』になり、助演女優賞がアイ、トーニャ(まだ日本では未公開)の『アリソン・ジャネイ』になったくらいが予想を外したところだろう。
僕の周りの友人たちが、僕の大好きだった映画『シェイプオブウォーター』をこぞって観に行ったようだけど、今まで誰一人としてこの映画を気に入った人はいないようだ。笑
この映画はきっと、この映画特有のおとぎ話やファンタジーに入り込める人と、入り込めない人。この映画の世界に浸れる人と、現実のリアリティの世界に留まる人によって見方が分かれるようだ。
入り込めない人は、映画のどうでもいいような細部にばかりに気に取られ、最後まで映画の中に入りこめずに終わってしまう。
映画の好き嫌いは人の数だけあって、正しい意見などこの世には存在しないのだろう。人と意見が違うことは、話していると時々衝突を生むこともあるけど、実はとても面白いことで、その違いを話すことが僕は好きだ。
今年のオスカーを振り返って見ると、作品賞・監督賞ともども、『シェイプオブウォーター』だった。昨年アメリカで公開された映画の中で、映画業界のトップに立つ6000名以上からなるアカデミー会員が選んだ映画は、『シェイプオブウォーター』だったのだ。
アカデミー賞の作品賞をずらっと並べ立てて見ても、「なんでこの映画が作品賞なの?」と思う映画が少なからず見受けられるのは、自分の感じ方と、アカデミー会員の評価の違いやその時代の空気を考えるきっかけになる。

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