ツインの部屋で眠る時に。

ツインの部屋のホテルで眠る時は、眠るベッドをひとつ決めると、トイレに行く僕が通路側に寝て、壁側にKが寝ることになる。
ベッドはふたつあるのに、Kはいつも当たり前のように一緒に寝ようとする。
ホテルによってはベッドは小さく、大の男ふたりで寝るには小さくて寝返りも打ちにくいと思うようなベッドでも、Kは気にすることもない。
時々Kの脚が僕の足の上に乗っかってきたり、肘が僕の身体に当たったりして夜中にトイレに立つ時も、Kは起きることもなくスヤスヤ寝ている。
そんな寝顔を見ながら、僕たちがまだ東京と大分に離れて住んでいた時の、Kの部屋のベッドを思い出す。
幅が120センチくらいしかないKのシングルのベッドにふたり仲良く寝た日々を。
僕が落っこちてしまわないようにと、壁側に僕を寄せて、僕たちの顔の上には、Kのまだ乾いていない洗濯物がかかっていた…。
これから先、ふたりが年をとっても、いつまでもこうして、小さなベッドでふたりで眠れるようであったらいいな。
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