大分からの小包。

Kのお父さんから小包が届いて、中を開けてみると今期最後であろうかぼすだった。
本来ならば、先週末にKのご両親が東京にやってくるはずだったのだけど、お父さんの尿道の具合が悪く、結局入院をして検査をしつつ様子を見ることになってしまったらしい。
お父さんは、来られなくなってしまった代わりに、小箱いっぱいに大分の香りがぎゅっと詰まったかぼすをKに送ったのだった。
「ご飯はどうしてるの?」
「ただしさんが作ってる」
「それじゃあ、お前は片付けでもするのか?」
「うん。僕が片付けを手伝ってる」
Kがお父さんと交わしたそんな会話を思い出しながら、お父さんは僕とKの小さな暮らしを、そっと遠くから気遣ってくれているのだろうなあ・・・と思ったのだ。

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