札幌レインボーマーチ 2017

およそ450人のパレード参加者

美しい紅葉がはじまった札幌

Sapporo Factory

はじめて『札幌レインボーマーチ』に行ったのは、8年くらい前だろうか?
1996年からはじまった札幌のパレード(LGBTのパレード)は、その当時日本で一番成功しているパレードとも言われていて、前の恋人と別れた僕は友人たちと参加したのだった。
参加して驚いたことは、東京のパレードでは感じられなかった一体感と、沿道で応援する人たちの温かい声援だった。それに加え、札幌市の市長をはじめ、自民党以外の各政党から議員の方々がお祝いに参列していた。
その年か翌年に台北のパレードにはじめて行って、その規模といい一体感といい、ニューヨークのパレードに近いものを感じたのだけど、これに近いパレードと町の一体感は、日本のパレードの中では札幌のパレードだけだった。
この札幌パレードで一番感動的だったのは、パレードを終わった場所や、小さなお店でセクシュアルマイノリティのお母さんたちが団結して『炊き出し』が行われていたこと。おにぎりと豚汁がお母さんたちの手によって作られ配られていたのだった。
これは友人に聞いたところによると、昔、パレードの実行委員のメンバーが自殺をしてしまい、その後そのお母さんが、「もう二度とうちの子のような悲しいことは起こらないように・・・」との思いから、子どもたちにおにぎりと豚汁を作って応援することをはじめたそうだ。
その後、この札幌のパレードは規模が大きくなり過ぎてしまい、運営がうまくいかなくなり4年前に中止に追い込まれたようだ。今回参加した『札幌レインボーマーチ』は、実はこの当時の流れを汲んだものではなく、22歳のMTXの子が立ち上がり、ツイッターで拡散して実行に漕ぎ着けたそうだ。
秋晴れの札幌レインボーマーチには、およそ450人が参加したそうだ。
沿道は、大阪などに比べるととても温かかったけど、わずか450人のパレードは、残念ながらレインボーの旗の意味するところも、何の為に歩いている団体なのかもわかりづらく、大成功という感じではなかった。
それでも、一度中止に追い込まれたパレードを、若者たちが団結して立ち上げた勇気と実行力に讃辞を贈りたいし、今後の札幌のパレードが続いていって、少しずつセクシュアルマイノリティの人たちがより暮らしやすい町に近づいてゆくことを願っている。
カテゴリーLGBT

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