酒房しんせん

黒舞茸の土瓶蒸し

お造り

天然キノコの蕎麦

Kの仕事が終わるのを待って札幌へ。
美味しいものが沢山ある札幌は、3回目、お寿司にしようか迷ったのだけど、今回は『酒房しんせん』という割烹料理店へ。
こじんまりとした店内に入ると、カウンターから威勢のいい声が聞こえてきた。スタッフは何人もいるけど、大将は間違いなくこの人だとわかる。
温和な顔で僕だちを迎えてくれる。
あらかじめ北海道の地のものでお願いしますと言っておいたので、楽しみにしていたのだ。
北海道の地酒を頼み、突き出しのイクラの醤油漬けを頬張る。「うまい!」
すかさず『蝦夷鹿の串焼き』。獲ったらすぐに血抜きをするという蝦夷鹿は、臭みがなく言われなければ牛肉と思うかもしれない。
イカを捌いてあらゆる部位とワタをまとめて出された一品は、イカ自体の甘みが感じられお酒がすすむ。
天然の黒舞茸の土瓶蒸しは、松茸に劣らない香りと、丁寧に取られた出汁の味わいでKはご満悦になった。
地鶏の胸肉のたたきや甘エビの醤油麹和えなどが続き、天然のしめじと毛蟹が絶妙な組み合わせで出てきた。
王鰈と呼ばれるマツカワカレイ、鰤、ボタン海老、蟹を持ったお造りは、ここでなければ食べられない海の幸を詰め込んだ味わい。
本物のシシャモの後は、やっと大きくなってきたという秋刀魚が堂々とメイン料理として出された。
野生のキノコと鶏肉の首の部位のつみれは、手打ちのお蕎麦と寄り添い、どこかホッとする温かさ。
地のものにこだわり、季節感のある素晴らしい食材を極力生かす料理は、大将ならでは。美味しいものをお客さんに出したいというシンプルで強い思いが店中に充満していた。
この店に、ミシュランの星がつくというのもうなづける、再訪確実だな。
⭐️酒房しんせん
011-512-3721
北海道札幌市中央区南六条西3 秋水ビル 1F
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010103/1000002/

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