父のお墓参り

父が7月10日の父の誕生日に亡くなってから、9年が過ぎた。
午後から半休をもらい、父の命日に墓参りに行って来た。お盆や彼岸はなかなか来られないので、墓参りは命日と決めている。
お墓についてしばらく歩き回った。
「あれ?お父さんの墓ってどこだったっけ…?」
炎天下の中しばらく彷徨った後、諦めて霊園の事務所に電話をかけた。お墓の場所がわからなくなるのはこれで2度目。小さな頃から祖父の墓参りで何度も来ているのに、僕にはお墓自体がみんな似て見えるのだ。
日本酒が好きだった父のために日本酒を開けて、お線香に火をつける。手を合わせて、今のKとの幸せな暮らしと感謝を伝える。亡くなる前に、もっと父と話をしておきたかったと今でも思う。
父が亡くなった後に、会社の上司に言われた言葉を折に触れて思い出す。
「親を亡くしてからだって、親孝行は出来るから」
からだをたいせつにすること。
感謝をすること。
周りの人に思いやりをもつこと。
笑顔でいること。
幸せな毎日を送ること。
父が喜んでくれそうなことを思い浮かべて、お墓を後にした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です