ソファでお昼寝。

リビングに、長さ230センチ×奥行き1メートル弱くらいの3人がけのソファがあって、ほとんどいつもKはそこにいる。
いつもそこで、iPad Proでちびまる子ちゃんなんかを見ているのだ。
ふたりで過ごす週末の午後は、時々ソファで眠ってしまうこともある。
今日ももうすぐ寝てしまいそうなKの横に、眠気が襲って来た僕が滑り込んだ。
本当は大人の男ふたりで眠るには、そのソファは小さすぎるのだけど、僕たちはそんな風に、ぴったりとくっついて絡み合ったままそのソファで眠ってしまうのだ。
ふたりでくっついて寝ていると、4年前に僕がKと知り合って、大分のKの家を訪れていた日々を思い出す。
Kの家のベッドはシングルで、幅が1メートルくらいだっただろうか?
ベッドに寝ると、天井にはシャツが並んでかけられていて、Kは、僕が狭いベッドからはじき出されたらかわいそうだからと、僕を壁際に寝かせ、僕は横向きで固まったままふたりでくっついて眠ったのだった。
時々Kの肘が僕の顔に当たったり、大の字になろうとするKの脚が乗っかって来たりしながら・・・。
今でもあの頃のことを懐かしく思い出す。
東京と大分で出会った僕たちは、いったいこの先どうなるのかもわからないまま、月に一度か二度、九州や東京や関西で会っていたのだった。
別れる時のせつない気持ちとか、瞳の奥に悲しみがあるKの別れ際の顔とか、そんな何もかもを思い出す。
そして今のささやかな毎日の幸せを、心からありがたいと思うのだ。
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