ロゴをつくること。

この7月に、友人Gが会社を辞めて、新しい会社を立ち上げる。
そして同じ7月に、別の友人MKが歯医者さんを開業する。
双方からほぼ時を同じくしてロゴのデザインを頼まれて、数週間ああでもないこうでもないと考えながら過ごし、やっとのことで2つのロゴを提案し、最終的なロゴデザインが決まった。
ロゴをデザインする時は、『いったいどんなイメージにしたいのか』しっかりと希望を聞くところからはじまる。コンセプトをスラスラ語れる人はほぼいないので、会って話を聞くところからはじまる。慣れている人だと、短い文章やイメージの写真を送ってくれるので、それを元にどういうイメージなのか、必要であれば現地に赴き、より突っ込んで話し合いをする。
それから僕が持ち帰り、自分なりにラフを描きながら考え始める。僕の場合、黄金タイムは朝だけなので、その時間に集中してラフを描く。なるべくグラフィックデザインとして美しいものを。強いものを。あまり人には言ったことはないけど、この時間はいいものが出せるだろうかという重圧のかかる時間であると同時に、楽しく魅惑的な時間でもある。
広告は作っても、世に出たらすぐに消費され忘れ去られてしまうものだけど、ロゴのデザインは、その会社なり商品なりがある間は、ずっと生きたまま存在し続ける。
だからなのかどうかはわからないのだけど、僕はロゴのデザインが好きな方だと思う。町中で、思いがけず自分のデザインしたロゴに出会うと、なんだかちょっと誇らしい気分になったりする。それを利用してくれている人が、気に入ってくれているとわかるとうれしいものだ。
この7月に立ち上がる2つのロゴが、オーナーだけでなく他の誰かが目にした時に、何か心を動かされるものであったらうれしい。

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