久しぶりに、上高地へ。

河童橋から臨む穂高連峰

ニリンソウ

明神池

松本からレンタカーを借りて沢渡へ。そこからバスで上高地に降り立つと、思いっきり空気を吸い込んだ。
松本でも空気はきれいなのだけど、上高地はまた別格の気がする。標高1500メートルの高地に、焼岳の噴火によって、梓川沿いにおよそ12キロ×1キロの高低差のない平地が作られた。これが上高地。
上高地を訪れるのは、昔つきあっていたNと来て以来だから恐らく16年ぶりくらいだろうか。前回は帝国ホテルに泊まったのだけど、今回、上高地散策の基点として河童橋近辺がよいと思い、河童橋のたもとにある『ホテル白樺荘』にした。『白樺荘』は、古い旅館だったけど、この春リニューアルをしていて、穂高連峰を臨む部屋は驚くほどの絶景で、夕食のフレンチも素晴らしくてここに決めて正解だった。
10時には上高地に入りホテルに荷物を預け、河童橋を基点に梓川の上流にある明神池に向かってハイキングをはじめる。往復2時間くらいかかるコースに備えて、お水とお腹がすいてもいいようにドーナツを買い込んだ。
真夏には観光客や山登りの人たちでごった返す上高地も、今の時期はまだ人も少なく、歩いていると自分たちだけになることがしょっちゅうある。うぐいすの声に聞き惚れ、すぐそばで咲いているニリンソウを眺める。ふと遠く穂高連峰を見ると、雲が凄い早さで動いてゆくのが見える。
明神池は、上高地の中でも最も美しい池だ。その昔神様が降りたと言われる池には、枯れた落葉松がまるで庭園のように配置されていて、幽玄な雰囲気を醸し出している。明神池の入り口にあるのが穂高神社の奥宮で、パワースポットとしても知られている。
人間やクルマが入り込まずに自然がそのまま残された上高地にいると、僕たち人間こそがよそ者でこの地への侵入者なのだと思われる。はるか遠く雪の残る穂高岳を見ていると、海とは違った山の自然に改めて畏敬の念がわいてくるのだ。
僕はずっと山野草や、折れた樹々を見つけながら写真を撮りながら歩いた。
Kは、キツネや猿やツキノワグマを必死で探しているようだった。笑
⭐︎上高地への行き方
クルマだと松本から1時間ちょっとで沢渡(さわんど)という場所に着く。クルマが入れるのはそこまでなので、沢渡の駐車場(1日600円)にクルマを置き、バス(往復2050円)かタクシー(片道4200円)に乗り換えて上高地に入ることになる(およそ30分)。(東京から上高地行きのバスも出ているが、6時間以上かかるようだ。松本からは電車で新島々という駅まで行き、そこからバスに乗り換えて上高地に行くというクルマを使わない手段もある)マイカーが入れないことによって、上高地は他に類を見ない美しい自然環境を保つことが出来ているのだ。
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