手打ちそば 純 (松本)

うどの天ぷら

栃尾の油揚げ

ざるそば

夕方の新宿駅から特急あずさに乗り松本へ。
松本駅前の居酒屋は週末はどこも混んでいるけど、どこも同じ感じなので駅から少し離れた『手打ちそば純』へ。(夜の9時過ぎて蕎麦が食べられる店は少ない)
松本でも一方通行ばかりの細い道を行くと、住宅街の中に急にお店がいくつも集中してある場所に出る。
平屋の一軒家を改築したような店内に入ると、カウンターの中も外も思ったより広く、地元のお客さんで賑わっている。
カウンターの中には、穏やかな白髪の大将と、女将さんなのかおっとりしたおばあさんがいる。
メニューはお蕎麦が書いてあるものの、他は壁一面に書かれたものだ。魚や貝が驚くほど多い。
お酒を頼んで、こっちの山菜はないかと聞くと、野生のうどの芽があるので天ぷらをお願いする。これが柔らかくて甘くて美味しかった。
大きなしいたけを焼いて大根おろし。それに、栃尾の油揚げがあったのでこれも焼いてもらう。栃尾の油揚げは、油揚げと厚揚げの間のようなボリュームでそれだけで酒のつまみになる。
女将さんがいきなり、「アジフライ食べる?」と聞くのでお願いすると、大将が奥から鯵を持って来て捌くのだけど、鯵がバタバタ暴れているのだ。(松本に海はないのにどうなっているのだろう?)
このアジフライが新鮮でプリプリで美味しかった。
大将に聞くと、お客さんに言われて蕎麦前のつまみを増やすうちに、魚やタコ、貝類なんかがどんどん増えていったのだそうだ。
「もう44年やってるからこんなになっちゃった」
そう言って、寿司屋のように魚が並ぶカウンターを指差した。
蕎麦は十割蕎麦。他につなぎが入っていないため短く切れている。余談だが、十割蕎麦と書いてある蕎麦屋で、長い蕎麦が出て来たら、何か余計なものを入れていると思って間違いないそうだ。
蕎麦は松本にしてはいい値段がしたけどきちんと美味しかった。この蕎麦を目当てに芸能人もたくさん来ているようだ。
また松本に来ることことがあったら、大将と女将さんに会いに来たい、地元の人が愛する理由がわかった。
⭐︎手打ちそば純
0263-36-8468
長野県松本市深志3-5-3
https://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20003951/

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