生成り、

随分前に福岡の糸島に行った時に買って帰って来た醤油『生成り、』が、とても美味しかったので、今回も福岡を訪ねた際に探して買って帰った。
糸島市にあるミツル醤油醸造元は、昭和40年代に一度自社醸造をやめてしまった。その後40年の歳月を経て2011年、当時28歳だった城慶典さんが醸造技術を学び、仕込み道具を一から揃え、醤油醸造を復活させることに成功したそうだ。
家で刺身を食べる時なんかに、この『生成り、』を使うと、醤油のほんのりとした甘みが魚に寄り添うように感じられてとても美味しい。
福岡を訪ねていて驚かされたことなのだけど、福岡のスーパーなどで醤油売り場の品数がとても多いこと。東京では濃い口と薄口、白醤油なんかが数種類ずつしかないのに、醤油の醸造元が多くあるためなのか、醤油自体の種類が豊富なのだ。
醤油は、その土地で食べられて来た季節ごとの食材を色濃く反映しているに違いない。食材が豊富で多様なスタイルの料理がある国際都市福岡では、地元に根ざした醤油という食文化もじっくりと醸造されていたのだ。
★ミツル醤油醸造元http://www.mitsuru-shoyu.com
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