なる屋

うにとこごみとよもぎ餅

若竹のお吸い物

牛肉とわさび菜

久しぶりに、本当に素晴らしい割烹料理店に出会った。その名は、『なる屋』。
ここ何年かで、もう一度この店に来ようと思った日本料理店は、『緒方』のあとはこの店だけだ。『緒方』には2度行ったけど、こんなに素晴らしい割烹料理店があるのならば、もう他には行かなくてもいいかもしれない。(『なかひがし』は、唯一無二の店なので別格)
場所は錦小路のすぐそば。扉を開けると天井が高く、10人がけくらいのカウンターがあり、カウンターの中には炭火のおくどさんがある。
大将は見かけはとても若く見える43歳。瓢亭から和久傳、室町和久傳の料理長という正統派日本料理店の華々しい経歴。その後、ニューヨークの精進料理店kajitsuでもミシュランの星を獲得、今の錦小路から15mほどのお店を3年前にオープンした。
お料理は正統派だけど、野菜と貝や他の食材との合わせ方、技が素晴らしい。ニューヨークにいらっしゃったからなのか、野菜は京野菜に限らず、西洋野菜なども積極的に取り入れている。
日本料理の基本の上に、旬の食材をふんだんに使い、ひとつも外さず味を決めてくる。他店よりも若干安めの値段設定も素晴らしい。
どこまでも謙虚で話しやすい大将の人柄と接客は、最高峰の店の達人だからであろう。
本当は、予約がとれなくなったら嫌だから、誰にも教えずにそっとしておきたいお店なのだけど、もし京都に行くことがあったら、ぜひ予約をして行ってみてほしい。
開店後、瞬く間にミシュランの星を取ったようだけど、この店はきっとこれから、もっと評価されていくに違いない。
★なる屋
075-252-1199
京都府京都市中京区堺町通錦小路上ル539
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26024247/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です