『ありがとう作戦』その1。

ずいぶん前に、『ありがとう』という言葉を50000回くらい言い続けると、驚くようなことが起こるらしいという話をここに書いた。
たとえ自分が感謝していなくても、『ありがとう』という言葉には奇跡を起こすほどの力があるということを何冊かの本で読んだためだ。
それからしばらくして、癌と闘病中のMさんが、ご自身のブログで、『ありがとう』を毎日1000回唱えているということがニュースになっていた。
『今は、10回唱えたら涙が出て来るんです』というような内容だったと思う。
僕は、ずいぶん前からこれを実践していて、まだまだ50000回には到達出来ていないものの、半信半疑ではじめた『ありがとう作戦』は、僕の中でも変化を起こしはじめて来たようなのだ。
先日、Kとふたりで伊勢神宮と志摩に行った時に、ふとした時に少し前を歩くKを見ながら、僕はいつものように呪文のごとく『ありがとう』『ありがとう』と口で呟き続けていた(怪しいと思われるかもしれないが、ここ数ヶ月ずっと暇さえあればお経のように唱えているのだ)。
すると、急にKの後ろ姿を見ながら、Kの映像が頭の中で次々と浮かんで、Kが僕のそばにいてくれる信じられないようなありがたさを身体全体で一気に感じて、涙が溢れてどうしようもなくなってしまったのだった。
昨年亡くなった友人のお母様が、90歳になるのに、「心から『感謝』をすることが人間は一番難しいと思うんです。私なんか、ありがとうと言っても、まだまだ本当に感謝出来ていないと思うんです」と言っていたのだけど、僕はそんな話を聞きながら、人間は、『感謝すること』と『許すこと』が難しいのではないかと、頭の中で考えていた。
言霊があるということを信じて、『ありがとう』を何万回と言うことによって、普段は意識することのない広大な潜在意識の中の何かが刺激され、ずっと奥にある何かにかすかに届くのかもしれない。と今は考えている。
50000回が楽しみ。

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