ブルーに生まれついて

チェット・ベイカーの声をはじめて聴いた時、なんてせつないのだろうと思った。
★I’ve Never Been In Love Beforehttps://www.youtube.com/watch?v=lyVDPo3pMsc
その声は、まだチェット・ベイカーが若い頃の声で、怯えるようでいながらどこか中性的で透明感があり、何度も聴き入ってしまった。
50年代、60年代において、白人でありながらジャズに傾倒していった天才ミュージシャンの人生を、大好きなイーサン・ホークが演じきっている。
2度の離婚を経験しながら、それでも愛する女性を探し続け、音楽に取り憑かれた男チェット・ベイカーが、地べたを這いずり回りながら生きてゆく様は、観ていて胸が痛くなる。
今回、イーサン・ホークがアカデミー候補になるのではないかといわれている好演だけれども、作品としてもとてもよく描かれていると思う。
家に帰って、しばらくは孤独なチェット・ベイカーの声とトランペットを聴いていたくなる映画。
★ブルーに生まれついてhttp://borntobeblue.jp

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