エル・クラン

7年間続いた独裁政治が終わり、民主主義を取り戻しはじめたアルゼンチン。
政府の情報管理官のアルキメデスと妻、息子3人娘2人の7人家族であるプッチオ家は、裕福で何不自由ない豊かな暮らしをしているように見えた。
やがて政府がひっくり返り、アルキメデスは金持ちを誘拐しては、身代金を要求するという残虐な仕事に手を染めてゆく。
これは信じられないけれども、実際にアルゼンチンで存在した家族の物話。
1983年のアルゼンチンがどんな政治情勢だったのか、なかなか僕たちには計り知れないところはあるのだけど、国家の転覆劇と、人々の暮らしはリンクしていたのだろう。
最後まで手にあせ握り、息もつかせぬ素晴らしい演出。
俳優陣が群を抜いているし、カメラワークは天才的、音楽も絶妙だ。
今年、最も驚愕した映画のうちのひとつ。
★エル・クランhttp://el-clan.jp

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です