Kの育った家のこと。

どんなカップルでもそうだけど、ふたりは生まれた場所も周りの環境も違うし、全く違った育ち方をしているものだ。
僕とKは、食事をしている時や、夜眠るベッドの中でよく自分の家族や昔の話をする。
僕「Kの家では、味噌汁は何で出汁を取ってたの?具は何が多かったの?」
K「うちはよく、煮干で出汁をとってそのまま入ってた…具は、お父さんはいつも決まった具材で、人参と玉葱と大根だった。お母さんは、なめことかワカメとか…」
そんな話を聞きながら、大分の田舎町のKの家の食卓を想像するのだ。そして今度味噌汁を作る時は、煮干で出汁を取って、なめこの味噌汁を作ってみる…
先日野菜炒めを作ってふたりで食べている時に、Kがやたら美味しそうに食べるので、どうしてだろう…と思って見ていたら、
K「もやしとかニラを、お母さんがよくこんな風に豚肉と炒めてくれた…しょっちゅう食べてたの…」
そんな話を聞きながら、Kの家族の食卓を思い浮かべる。
自分とは違う家の食事を想像するのは、僕にとってとても楽しいものだ。
時々お母さんが疲れていると、おばあちゃんが食事を手伝ってくれたとか、お父さんは魚が好きで、魚は筋とは反対の方向に切るんだよと教えてくれたとか…
自分の愛する人の、昔育った家の話や家族の話は、いくら聞いていても飽きることがない。
まだ行ったことも見たこともない大分の田舎町のKの実家を、時々たまらなく愛おしく感じるのだ。
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