友人の病気。

友人Mが、土曜日に頭が痛いと言いだして、救急病院に行った。
頭が痛くて病院に行くなんてよほどの痛みだったのだろう。病院では『頚椎ヘルニア』ではないかと診断されたようだけど、薬が効かず痛みも取れないので、月曜日には大きな大学病院にセカンドオピニオンを求めた。
途中、『髄膜炎』ではないかという疑惑が生まれ、更に詳しく検査をした結果、髄膜炎ではなく、やはり頚椎ヘルニアということがわかった。
病院では、一緒に心配そうに付き添っているMのパートナーに対して、お医者さんが「こちらはどういうご関係なんですか?」と聞かれることもあったそうだけど、「一緒に同居しているパートナーです」と答えると、「なるほど」と一言ですべてを察してくれたらしい。
Mは、頭の痛みがずっと続き、次第に首も動かせなくなり、歯を磨いてうがいをするのも頭を下に向けることが出来ず横になってするような毎日だったそうだ。
食事もひとりではうまく出来ず、パートナーに箸で口に運んでもらいながら食べたり、またうまく食べられなくてこぼしてしまったり、病気になって色々なことを考えたようだ。
「これがもしひとりで暮らしていたら、本当にたいへんだろうと思ったよ」
毎日、心臓が休むことなく動き続けて、血液が身体中を周り、つつがなく過ごせることは、もしかしたら奇跡に近いことなのかもしれない。
友人の病気を心配しつつ、つくづく生命の不思議を感じたのだった。

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