風邪をひいて思うこと。

あまり風邪をひくことはないのだけど、週末に冷房で寒気を感じ、少し身体が重く、頭が痛いような状況が続いていた。
僕の役割は、『家では毎食のご飯をつくること。』
でも、風邪気味で頭が痛く身体が重いと、料理をすることも、キッチンに立つのさえもおっくうに感じる。
もしも僕がひとりで暮らしていたら、自分の食べるものなんて適当に手抜きをして済ませているのだろう。
でもKと一緒に暮らすようになってからは、よくご飯を食べる育ち盛りのKのことを考えると(筋肉を肥大させたいらしく、やたらたんぱく質を摂ろうとしている)、なんとかがんばってご飯をつくらないと・・・と思い、自分を奮い立たせてなんとかキッチンに立つ。
特に難しいのは朝食。自分は何も食べる気がしないし、身体が重いのでぎりぎりの時間まで横になっていたいと思うのだけど、冷蔵庫の中身を思い出しながら、「今日は何を作ればいいだろう・・・」と考える。
幸い、数日前に作った鴨ロースが残っていたのでスライスしてタレをかけて、昨日のおかずの残りのゴーヤチャンプルーがあったので、卵を溶いてもう一度炒め直す。ご飯を蒸し直して、みそ汁の残りを温め直して、生のトマトを添えたらなんとか朝食が出来上がった。
Kはそんな僕を見ながら、「ご飯なんかつくらなくていいから、じっとしてて」と言うのだけど、こんなことをしなければと思うのも、二人暮らしになって変わったことだと思う。僕が出来るうちは、なるべく家族のためにご飯を作ろうと思うのだ。
自分の身体が弱った時に思うことは、いつも母親のことだ。
母親はきっと、自分が風邪の時も、頭が痛い時も、当たり前のようにせっせと洗濯をして、掃除をして、家族のためにご飯を作っていたのだと思う。
Kと一緒に暮らすようになって、家族の愛情や思いやり、やさしさを、しみじみと思い出すことが出来るようになったのだ。

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