目が覚めた時に。

朝の4時くらいだろうか、ゆっくりと眠りから覚めて目を開けると、目の前30センチくらいのところにKの顔があってこちらを凝視していた。
僕「どうしたの?」
K「ううん・・・なんでもない」
僕「ただしくんの寝顔がかわいいから、見とれてたの?」
K「ううん…
ただしくん、何も音がしなくて、全然動いていないから、死んじゃったのかもしれないと思って見てたの……」
僕「残念ながら生きます…」
薄暗い朝の光が差し込むベッドの中で、僕とKは笑った。
夜中に目が覚めた時に、隣に人がいるということが、こんなにも安心感のあるものだとは、誰かときちんとつきあうまでわからなかったことだ。
人間の最少単位は、もしかしたらふたりなのかもしれないと、Kの笑顔を見ながら思った。
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