トランボ

BridgeのMがずっと言い続けていた映画が『トランボ』だ。
「今年一番いい映画だから、ただし、絶対に観に行ってね!」
Kを引き連れてシャンテに着くと、席はほぼ満席だった。
トランボとは、脚本家ダルトン・トランボであり、ローマの休日やスパルタカス、黒い牡牛などの脚本を手がけた実在の人物だ。
第二次世界大戦後のアメリカでは、赤狩りが横行していてハリウッドでも共産主義者を暴き出す運動が拡大していった。
トランボは共産主義と疑われ、議会での証言を求められ拒否し、議会を侮辱したという理由で投獄される。その後トランボや周りの仲間たちは、ハリウッドでブラックリストに載せられ、仕事を奪われることになってゆく。
この映画は、時代が民主主義に傾倒していき、人々が1つの同じ思想であるべきという風潮の中で、他の人とは違う考え、自由な思想、自由な言論の大切さをひたすらに信じた男の物語だ。
映画自体は、はじめとても地味に感じるのだけど、本人にそっくりと思えるキャスティング、それぞれ控えめで確かな演技に引き込まれるに違いない。
トランボ役の主演男性は、アカデミー賞にもノミネートされていたのだけど、実直なトランボになりきっていて見事だった。そして、アメリカの恋人とも言えるダイアン・レイン。娘役のエル・ファニングも素晴らしい。
こんな映画、10年に一本しか見られないかもしれないと思える素晴らしい作品。
★トランボ ハリウッドに最も嫌われた男http://trumbo-movie.jp/sp/index.html

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