会社の面倒な人。

先日、一緒に仕事をしている55歳くらいの上司Mさんが、3年目の後輩コピーライターY宛にメールを送った。それは、彼が必死に書いたコピーに対してのコメントだった。
●よいコピーがあればとも思いましたが、そこまで到達していないですね。
コピーライターの先輩としての厳しい指導ならばわかるのだけど、その人は、何もアイデアを出さず、僕たちが考えたことのネガティブチェックばかりしている人なのだ。
僕は、3年目の後輩Yが嫌な思いをしているのではないかと気遣って、彼のところに行って聞いてみた。
僕「昨夜、Mさんが酷いメール寄越してたけど、気にすること無いからな」
するとYは、僕に言った。
Y「ああ、すごいメールでしたね・・・。Mさんのこと、他の先輩がこう言ってたんです。
あいつはまるで『動物』だから、いちいち気にすることないからなって。何を言い出すか観察してると面白いよって・・・だから僕、観察してるんです」
これには僕も笑ってしまったのだけど、考えてみると、僕はMさんのことを人間的に嫌いというのではないのだ。考えてみれば、会社に入って一緒に仕事をした人で、「この人嫌いだなあ・・・」などと思った人はひとりもいない気がする。誰かを嫌いになるということは、それ自体とてもエネルギーのいることだと思うのだ。(Mさんのデリカシーのなさやコミュニケーションの仕方には驚かされるし、頭に来ることもたくさんあるのだけど)
そんな風にして僕は、自分になるべくストレスを溜めることなく、会社人生を送ってきたのだけど、後輩の『動物だと思って観察してるんです・・・』という言葉に、そういう手もあるのか・・・と苦笑いしたのだった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です