もうひとつの名前。

戸籍の名前が変更になり、伊勢丹で新しい印鑑を作って、講座の名義を変更するために銀行に行った。(先月の給料が、会社に戸籍上の名前の変更届けを出したあとに、銀行の名義まで自動的に変更になったため、入金が出来ないという事態に陥ったのだ)
自分の番号をうっかり覚えていなて、受付窓口の方が僕のもうひとつの名前を呼んでいたのだけど気づかず、しばらくしてからハッと気がついた。
「あっ!僕の名前だ!」
それは、ちょっと新鮮な驚きだった。
何十年も使ってきた名前は、自分と離れることなくいつも一体であったのに、今となっては、全く違う名前を自分の名前だと認識しなければならないのだ。
帰り道にひとりで歩きながら、新しい名前で自分の名前を呼んでみた。
それはなんだか、別の人のようであり、なんだか真面目そうで男らしい名前のような気がした。
姓名判断などがあるように、名前が変わったら、人生も変わるのだろうか?
今まで生きてきた人生は、僕としては十分幸福だったけど、これから自分の人生がどんな風に動いていくのだろうかと、少し俯瞰に眺めはじめている。

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