RAINBOW REEL TOKYO 3

ソウォル路の夜

スクール・デイズ

パリ 05:59

『QUEER × ASIA』
アジアのLGBT短編映画を4作品やったのだけど、どれも見ごたえがあり素晴らしかった。
「虎の威を借る狐」は、インドネシアのゲイ映画で、暑く湿気の多い南国の、セックス描写が見事だった。
「ソウォル路の夜」は、MtFを描いた映画で、トランスの生きづらさと貧しい家庭をうまく交差させ表現していてせつなかった。
「ママには言えない私の秘密」は、レズビアンを扱った台湾映画で、親子関係をが濃密でカミングアウトすることが難しいアジアの家族をうまく表現していた。
「スクール・デイズ」は、香港のゲイの高校生を描いた青春映画で、高校生特有のはちきれんばかりの熱さや躍動感、キラキラとした眩しさが描かれていた。
きちんと字幕がついたアジアのLGBT短編映画なんて、この映画祭でしか見れないに違いないと思うのだ。この場を借りて、映画祭のスタッフやボランティアの方々に感謝したい。
『パリ 05:59』
今回の映画祭の作品の中で、最も心動かされた作品。
前半18分間、ハッテン場でのセックスシーンがあり、その場で出逢ったふたりの男たちの朝までの濃密な時間を描いた作品。
はじめて出逢ったふたりは、運命のように恋に堕ちる。そして恋愛の絶頂の時に、ある日事実が判明して、今度は真っ逆さまに急降下してゆく。
まるでジェットコースターに乗ったように、一寸先も見えないストーリー展開に目を離すことが出来ずに、最後のクライマックスまで息を呑んで見守り続けた。
今回、これほど素晴らしい作品に出会えたことに、心から感謝している。
みんなにぜひ見て欲しい大作。

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