波照間島。

波照間島(はてるまじま)、それは、人が暮らす島の中では日本最南端の島。
石垣島の舟乗り場から、エメラルド色の海を渡ること70分、波照間島の港に到着する。舟が到着した時に、小さな海亀がひょっこり頭を出しては潜っていった。
船着場近くの民宿で古びた自転車を借りて、集落近くのカフェに行く。『あやふふぁみ』で、島の食材をふんだんに使ったラフテー定食と島野菜のカレーをいただく。
ランチの後は集落を自転車で流したら、有名なニシハマへ向かう。
ゆっくりと坂を下りてゆくと、突然目の前に珊瑚礁の広がる碧い海が現れる。
「ここはいったい、どこの国なのだろう…?」
ビーチにテントを張り、水中メガネとシュノーケルを持って海に入ってゆく。
海の中は、驚くほど沢山の種類の珊瑚に溢れ、見たこともないイソギンチャクや様々な魚たちが楽しそうに暮らしている。
ふたりは、子どもの頃にかえったように、海の中を泳ぎ続けた。
巨大ななまこに驚き、小さな青い魚たちやシマシマ模様の魚を見つめた。
珊瑚礁で遠浅になった海の終わりは、吸い込まれそうなほど青く、更に深い海へと続いていた。
僕たちはじっと、その深い海の向こうを覗き込んだ。
ふたりがまだ知らない、宇宙のように大きな海の彼方を。
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