ふたりのメガネ。

999,9と書いて、フォーナインズ。日本のメガネのブランドだ。
一度ここのメガネをかけたら、もう他のブランドのメガネはかけられなくなってしまうほどかけ心地がよいので、ここのメガネだけでも4本持っている。
このかけ心地のよさは、メガネの蝶番の部分にU字型の金属がついていてクッションのようになるためで、これが顔に対して締め付けがなく、柔らかく頭を包み込むようにフィットするのだ。
ここ数年、僕もコンタクトを付けることが増えて、あまりメガネをかけなくなってしまったのだけど、そのせいか、メガネの度数が進み、少し合わなくなって来ていたので、思いきって2本のレンズを新しく作り替えることにした。どこのブランドでもそうだけど、メガネはフレームでお金を取ることが多く、レンズ自体はそれほど高くはないのだ。
Kに2本のメガネをかけさせて、本人が一番気に入ったものを選び、そのメガネをK用のレンズに、もう1本は僕用に。度数を測って作ってもらっていたメガネがやっと出来上がったので、ふたりで伊勢丹のフォーナインズに取りに行った。
顔の形が僕とKでは違うので、Kにかけさせてフィットするようにしてもらい、僕のメガネも少しゆるくなっていたので、よりフィットするように調整してもらった。
出来上がったメガネをふたりでかけて鏡を覗き込むと、僕のメガネはKの顔の一部になり、すっかりいい感じに馴染んでいて、Kはうれしそうに笑った。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です