バラの季節を迎えるために。

町を歩いていても、そろそろ桜の花芽が気になりはじめた。
家のベランダのバラの芽も、日ごとに大きくなってきた。
バラは落葉期に、ある程度力をかけても枝が折れずにしなりやすくなる。そこで、沢山の花をつけるためにそれぞれの枝を、地面に対して平行や、『つ』の字を描くように下に引っぱり、それぞれの芽から花がより多くつくように誘引するのが望ましい。
これが、葉っぱが出て来てから慌てて自分の思った方向に曲げようと思っても、バラ自体にエネルギーがみなぎっているからか、枝が折れやすく、棘も獣の牙のように腕や指に刺さってくるのだ。
これから来るバラの季節に、いったいどんな風に花を咲かせてくれるだろうかと想像しながら、一つ一つの枝を丁寧に誘引し続けた。
新しい家で迎える、バラの季節を心待ちにしている。

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