フィカス・アルテシマ

斑入りのゴムの木(フィカス・アルテシマ)を見つけて、その明るいグリーンと深いグリーンの美しい斑入りの葉を見て思わず衝動買いしたのが数ヶ月前。
その後、家の中でも比較的日当りのいい窓際に置いていたのだけど、しばらくすると斑の明暗がどんどんなくなって来てしまい、この場所が合わないのかと考えた。きっと日照時間が足らないのだろうと、今度は一番日当りのいい窓際に置き、数日の間様子を見ていたのだけど、最後にはほとんど濃い緑一色の普通の葉っぱになってしまった。
そこで、今度は家の中でもほとんど日の当たらない廊下のコーナーに置いてみた。すると、驚いたことに、美しい明るい緑色が出始めたのだった。
もともと斑入りの葉というのは直射日光を好まないのだけど、鮮やかな緑色にするためには、ある程度強い日差しが必要なのだと勝手に思っていたのだ。でも、実際にはその逆だったのだ。
植物を育てるのは、難しい。
一番たいせつなことは単純な知識ではなく、一つ一つの植物の声に耳を傾けることなのだ。これは、多くの人が枯らしてしまう原因となる植物の水やりにも当てはまる。
子どもの頃から、お年玉を植物にすべて注ぎ込んで来たような園芸オタクの僕でさえ、時々それを忘れて、頭の中でわかってるような錯覚を起こしてしまう。
美しく斑入りに変わりはじめた葉を見ながら、何年経っても、園芸とは奥の深いものだと改めて思ったのだ。

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