ニューヨーク眺めのいい部屋売ります

ダイアン・キートンが出ているニューヨークの映画と聞いたら、何を差し置いても観に行きたくなるのは、やはり、ウディアレンの名作『アニーホール』を思い出すからだろうか。
舞台はブルックリン。モーガン・フリーマンと長い間連れ添い暮らすアパートは5階にあり、エレベーターがついていないため、毎日歩いて上がり下りをしていた。
老齢期に差し掛かったふたりは、エレベーターのついている、より暮らしやすい場所を求めて、ブルックリンの家を手放すことを決めて、売りに出そうとするが…
映画自体は、ほとんどふたりの会話だけで進められる。派手な事件は起こらないし、どちらかというととても地味な映画だ。
それでも、現在の暮らしを180度変えることを決めた年老いたふたりは、自分たちの今までの何十年と寄り添ってきた暮らしを振り返り、もう一度見つめることになる。
かつて、ふたりが愛に溢れていたであろう様々なシーンが色鮮やかに蘇る。
この映画は、長年連れ添った者のみが抱くことのできる他者を愛し愛される幸福を、想像させてくれる。そして、今そばにある愛を、たいせつにすることを教えてくれる。
ニューヨークがギュッと詰まった愛おしい映画。
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