OUT IN JAPAN 東京撮影会

急遽撮影会が決まり、64人の撮影が行われた。これで累計630人を越えたことになる。
1年間で1000人のセクシュアルマイノリティの撮影を目標に掲げて来たことから、あと3回の撮影で1000人に届くかもしれない。
毎回撮影で楽しいことは、様々な人との出会いがえることだろう。
撮影中、立って飲み物を飲んでいると、ひとりの若いFtMのHが話しかけてきた。
H「あのー、スタッフの方ですか?
僕は今日、四国の高松から来たんです。
高松ではLGBTとかは埋没していて、高松でセクシュアルマイノリティとして生きることを、みんな諦めちゃってるんです。
だから、高松では生きられなくなってどんどん東京に出てしまって、僕も東京行こうかずっと迷っていたんですけど、高松で生きることに決めたんです」
僕「田舎では、なかなかゲイでもカミングアウト出来ないし、結婚して自分のセクシュアリティを隠しながら生きる人も多いんだよね…
高松には、ゲイバーはあるんでしょう?」
H「ミックスみたいなバーですが、あまり賑わってなくて、やっぱりみんな東京に行きたがるんです。
でも僕は、高松でしか出来ないこともあるんじゃないかと思うんです。
自分の育った町から逃げないで、高松で次の世代に勇気を与えたいんです」
そんな話を聞きながら、なんとも熱い子だなぁ…と感心した。
OUT IN JAPANのこの日の撮影のために、特攻隊のように東京に日帰りで来てくれたのだ。
その後、アクティビストであり僕の弟のようなFに会いたいというのでFに急遽連絡を取り、ふたりは会うことが出来たようだ。
夜になったらHからFacebookの申請があり、Fと一緒に元気に笑うHの写真がアップされた。
今の純粋な気持ちのまま高松で、どうか周りを照らし続けてほしい。
カテゴリーLGBT

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