鮨 八や

香箱がに

鱈の白子の蒸し寿司

のどぐろ

金沢には、僕の大好きな寿司屋さん『小松弥助』があって、ここに寿司を食べに来ることをいつも楽しみにしていたのだけど、大将が84歳ということもあり、今年の11月いっぱいでお店を閉店してしまった。
『小松弥助』で働いていたお弟子さんがやっている『志の助』や『乙女寿司』に行っても、やはり『小松弥助』に代わるお寿司屋さんは見つけることが出来ず、改めて『小松弥助』の偉大さを感じているのだけど、思いがけず、今回訪れた『鮨 八や』は、別の意味で素晴らしいお寿司屋さんだった。
店は町中から車で15分くらいかかる住宅地にあり、家の一階がお店になっている。
大将は、とても謙虚な方で、それだけでこのお寿司屋さんが素晴らしいことがわかる。
お酒は、立山のみ富山のお酒で、あとは菊姫、天狗舞など、石川県のお酒を揃えている。
お寿司は、野々市にある名店『太平寿司』で修行されていた流れを汲み、『あいじ』は兄弟子にあたるそうだ。
少しずつ出してくださる地元の魚が素晴らしい。富山湾の網にかかったミンククジラを炙ったものは香り高く、イカの塩辛の一歩手前というのも、塩辛くなくてお酒が進む。
香箱がには、内子と外子と蟹肉の三段構えという贅沢さ。
蛸は茹でただけのものと、甘く柔らかく煮込んだものが味わえる。
一番美味しかったものを挙げるとすると、鱈の白子の蒸し寿司だろうか。遊び心があり、とても美味しかった。
のどぐろでクライマックスを迎え、お椀を頼むと、鯛とのどぐろで取った出汁に薄めのお味噌が溶いてあり幸福感に包まれた。
また一つ、金沢で素晴らしいお寿司屋さんに出会えました。
★鮨 八や
076-233-3288
石川県金沢市示野中町1-71-7
http://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17000512/

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