劇団ぺんぺん第27回公演 瞼の母

毎年恒例でもある劇団ぺんぺんの芝居を、新宿のBRATSという劇場に観に行った。
僕は、第2回目から観るようになって、東京にいる時はほぼ欠かさず観て来たのだけど、さすがに第27回目の千秋楽にもなると、昔のように常連がわんさか駆けつけて、妙な一体感があるあの感じも薄くなってしまったように思う。
時代とともに新しいお客さんも入り、昔からの常連や役者さんのノンケの友人たちが自然に入り交じる新しい時代になったのだ。
実は、劇団ぺんぺんは今年もアクシデントが起こっていたようだ。12月第1週目の本番を数週間後に控えた11月のある日、前から何度か出演していた役者さんが諸事情により劇団を突然辞めた。
そして、それに伴う脚本の変更もあり、続けてまた新しい役者さんが辞めた・・・。
ふたりも役者が辞めたことにより、配役や脚本を大幅に修正しないと不可能となり、今回の講演自体が危ぶまれる事態となったのだけど、実際の千秋楽を観た感想は、ひろしさんをはじめ、昔からの役者たちが『女の意地』を見せるかのように、素晴らしい舞台になったのだった。
実は、この『瞼の母』は、劇団ぺんぺんでも再演で、15年くらい前だろうか、『明治一代女』との抱き合わせでやった演目だった。舞台を観ながら、その当時のことも思い出され、目頭が熱くなった。
舞台が無事に終わり、九州男でおこなわれた打ち上げに行くと、昔懐かしい顔ぶれが集まっていた。こんな風に懐かしい人に出会える年に1度のぺんぺんのお芝居も、残すところあと3回となってしまった。
30回目の公演で終了になるという劇団ぺんぺんのお芝居。いつまでも毎年の暮れの楽しみであって欲しいと思うのだけど、いつの日か、観たくても観られなくなる日が来るのかと思うと、なんともせつなくてたまらないではないか。
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