OUT IN JAPAN #005 in FUKUOKA 撮影会

朝日新聞の夕刊にも載りました。

OUT IN JAPANの撮影会が福岡で行われ、総勢99人のセクシュアルマイノリティの参加があった。
朝の8時からスタジオ入りして、撮影会が終わったのは、夜の10時半。
ほとんど立ちっぱなしでサンドイッチやおむすびをつまみながらの作業は、終わる頃には足が棒のようになり、ヘトヘトに疲れきってしまうのだけど、参加者の方々と色々な話をさせていただく中で、僕たちが勇気をもらっているようなところがある。
およそ1ヶ月前に僕は一度福岡に来ていて、『七男鳥』、『compact』、『safari』を周り、パンフレットを置かせていただいたのだった。
そして、昨夜も『七男鳥』で飲みながら、近くの人に参加しませんかと何人もの人に声をかけたのだけど、やはり福岡の土地柄か、カミングアウトを目的としたプロジェクトには二つ返事でOKしてくれる人はいなく、本番はどうなるのかと思っていたのだ。
しかし、前半こそFtMなどが多かったものの、午後の早い時間には、『七男鳥』のマスターも駆けつけてくださり、緊張しながらもカッコイイ写真を撮影することが出来たし、後半は『compact』周りのゲイの人たちもどんどん増えて来て、僕の心配も杞憂に終わったことがわかりほっとした。
今回、一番驚いたのは、二組の家族だった。
1つは、8歳のFtMの子がいたこと。彼は女性の身体で生まれて来たけど、幼い頃から自分のことを男だと思っていたようで、お母さんもそれを受け入れて、今回の撮影に参加してくれたのだ。
彼のような子が出てくることによって、一般的な知識も高まるだろうし、実際に当事者を抱えるご家庭も、「うちの子だけではないんだ」と思えるに違いない。
子どもはとてもわんぱくで、撮影の間中はしゃぎ回り、みんなに愛されていた。
そしてもう1つは、MtFの人と、その娘さんが参加してくださったことだった。これはどういうことかというと、もともと男性として女性と結婚して、子どもをもうけた父親が、その後、自分は女性だという認識を示し、女性として生きることを選び、家族にもそれを話し、了承を得たということだ。
12歳くらいの娘さんが一緒に来ていて、今となってはお母さんになってしまった親御さんの撮影を、必死にカメラで撮影していた姿がとても印象的だったのだ。
これはまるで、『トランスアメリカ』という映画のようで、僕自身そんなことが現実的にあるのだと知って驚きを持ってふたりを見ていたのだけど、たとえセクシュアリティが途中で変わったとしても、親子の愛にはなんの変わりはないということを、まざまざと見せつけられたのだった。
LOVE IS LOVE
カテゴリーLGBT

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