Goldfish

壁に書かれた林森北路のゲイエリアマップ

お客さんの写真が貼ってあった。

台北には、Goldfishという僕の行きつけの店がある。
TommyというやんちゃなマスターとRayという香港から移住したやさしい二人のカップルがオーナーだ。
店は、二丁目のBridgeの3倍くらいあるだろうか?Tommyが写真家なので彼の作品を飾ってあったり、壁にTommy手書きのイラストや飲み物紹介などがありとても温かい雰囲気のお店なのだ。
台北には、西門町にあるカフェ的なお店(牡丹など)と、
主にクラブ系の店(G-STARなど)やイベント(G5など)、
バーという名前だけど物凄い人気店(abrazoやLaBocaなど)と、
日本人を意識したお店(丸やMATTなど)と、
大きくは4方向のお店がある。
日本人を意識した店は、丸(まるまる)という店が有名で、日本語のカラオケがあったりして、丸に座っているとまるで日本にいるように感じる店だ。
Goldfishは、日本人観光客の飲み屋街として知られる林森北路を少し入った場所にあり、Tommyが柴犬というあだ名を持つように日本好きで、店内のメニューには日本語も書かれている。店内はスタイリッシュで、独自のカクテルが何種類もあり、僕にとってはとても居心地がよい店なのだ。
このお店を5年前くらいだろうか、Tommyが立ち上げた時に作られたポスターは、Tommyが沢山の友人たちのポートレイトを撮影してびっしりとお客さんで埋まったポスターだった。
台北のみんなに愛されているTommyの人柄が出ていてなんて美しいポスターなのだろうと思ったのを覚えている。
昔は僕も、パレードの時は様々なイベントに顔を出したり、クラブに行って朝まで騒いでいたり、派手な遊びをしていたのだけど、今となっては、西門町のカフェでさえ友達との待ち合わせ以外に行かなくなってしまった。
僕が毎夜訪れていたのはこのGoldfishで、カウンターに座ってぼんやりとお酒を飲みながら、TommyやMoなどスタッフたちとおしゃべりしているのが心地よいのだ。
Goldfishで、最後の台北の夜をのんびりと過ごしていると、Tommyが店員さんに指示を出して、何か新しいカクテルを作ってぼくに差し出した。明日帰ってしまう僕に、一杯サービスしてくれたのだった。
また来るね!とTommyとハグをして、台北最後の夜に別れを告げた。
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