渋同性パートナーシップ証明書。

いよいよ渋谷区における『同性パートナーシップ証明書の申請がはじまった。発行は11月5日になっている。
証明書を取得するためには、司法書士による公正証書の提出が求められる。
これは、だいたい13000円から18000円くらいかかることになる。(枚数により金額が異なるため)
これを聞いて、男女の結婚ならば、そんなもの要らないし、お金もこれほどかからないのに、不平等ではないか!という意見も聞いている。
そもそもこの証明書、いったい我々にとって必要なものなのか?という声もたびたび耳にして来た。
この証明書があるからといって、遺産の相続も出来ない。不動産を共有することも出来ない。保険も後見人にすることも出来ない。私にとってはまったく不平等なこんな証明書、全然興味ないという思いもあるだろう。
なぜならば区の証明書には、法的な効力はないものだからだ。
でも僕は、この証明書を取得する意義はあると思っている。
アメリカ全州で同性婚が認められたのは、今年の6月。
そこにいきつくまでに、ハーヴェイ・ミルクをはじめ本当に多くの人々の地道な努力があったのだと思う。
デンマークにおいて、『同性カップルのパートナー制度』が認められたのが、1989年。オランダにおいて『同性婚』が認められたのは、2001年。そこにいきつくまでに、それぞれの国で、少しずつ少しずつ社会に変化を起こし、前に進んでは下がりを何度も何度も繰り返してきた結果なのだろう。
僕は、渋谷区の条例をとてもうれしい気持ちで受け止めている。
本当の踏ん張り時は、これからであることもわかっている。
これを機に、みんながそれぞれ何か動き出すこと。
たとえば自分の会社で何か出来ないか声を上げてみる。
たとえば身近な企業(保険、携帯会社、旅行会社など)に相談を持ちかけてみたり、みんなが少しずつ動き出すことで社会でもセクシュアルマイノリティはもっともっと可視化されてゆくに違いない。
いつか、「同性で結婚出来ない時代なんかあったんだねえ・・・」と、言われるような時代が来る日を、僕はずっと夢見ている。
カテゴリーLGBT

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