ワクワクする家を探して。

今住んでいるマンションが建て替えるために、半年後までに引越しをしなくてはいけなくなり、やっと気持ちを切り替えて新居を探すことになったことを先日ここに書いた。
住み慣れた外苑前近辺を中心に場所を絞り、様々な間取り図を眺めて検討し、一歩進んで実際に内見に行くと、よりリアルにその家での暮らしを思い描くことが出来る。
限りなくお金があれば、家に関する多くの願望は叶うのかもしれないけれども、限られた予算で自分に合った家を探すということは、どこかパズルを組み合わせるようなものであってとても面白い。
それは、『何を選択して、何を捨てるか』が問われるからだ。家を探すことは、実は、自分の生き方を探すようなことだったのだ。
駅までの道は、気持ちのいい道であるか、
帰りに寄り道がしたくなる町か
犬と暮らすか
料理をする時に、客人の顔を見ながらできるか
朝日を浴びながら、植物の世話をできるか
夕陽を見ながら、ワインを飲めるか
窓の外の樹々を見ながら季節を感じられるか
外苑の銀杏並木の見える部屋は、とても気持ちのいい部屋で、しばらくそこで暮らすことを想像した。
銀杏の紅葉も見られるし、芽吹きも美しいだろうと。朝早くぎんなんを拾いに行ってもいい…
千駄ヶ谷の家は、L字型の大きなバルコニーで、そこでいくつものオールドローズを育てている自分を想像してみた。
部屋も2つあるので、Kは1つを自分の基地にすると言って騒ぎ出した…。
それはまるで、『エアー暮らし』でしかないのだけど、今とは違った毎日を想像することは、新鮮でワクワクするものだった。
今まで住んでいた家が当たり前だと思ってなかなか気がつかなかったのだけど、人はきっと、いつだって、違った場所で生きることを選択することが出来るのだ。

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