FRUITS IN SUITS TOKYO

デンマーク大使と長谷部さん

『FRUITS IN SUITS』という団体の1周年記念パーティーが六本木ヒルズクラブで行われ、デンマーク大使館から招待を受けていたので出席した。
彼らの日頃の活動もわからないままパーティーに臨んだのだけど、来ている人がほとんど外国人で、基本的に進行は英語によるものだった。
渋谷区長の長谷部さんがゲストで来るということもあり、椅子が全て埋まるくらい来場者が押し寄せ、長谷部さんが、なぜLGBTのために立ち上がったのか…そんな話を聞きながら、場内は興奮に包まれた。
主催者のLORENに、そもそもこのパーティーは、何を目的にしているのか?と聞いたところ、『日本には、LGBT関係のNPOがいくつもあるけど、それぞれが活動しているけど、NPO同士の繋がりや意見を交換出来る場所があまりないように思ったので、そういう場所を作りたいと思ったのです』とのこと。
長谷部さん以外にもふたりのスピーカーが出て、様々な質問コーナーが設けられたのだけど、日本に30年くらい住んでいるアメリカ人のおじいさんが、日本人のパートナーとアメリカで結婚をして来たと言って話しだした。
「でも、アメリカで正式に結婚をした僕たちでさえ、日本では同性婚が認められていないから、何も効力を発揮できないのです。
日本が変わってゆくために、長谷部さん、私たちに何か出来ることはないですか?
あなたのために、私たちも何かしたいのです。」
などと話しかけて、様々な意見が飛び交った。
渋谷区は、日本の他の都市に先駆けて、この11月に同性パートナー証明書を発行することになる。社会の関心は確実にLGBTに対して高まっているし、この動きが他の都市に伝わっていき、後に続く都市も出てきた。
これから大切なことは、区や国任せになるのではなく、みんながそれぞれ出来ることを社会の中で展開させてゆくことなのかもしれない。
企業は、同性パートナーに対する割引を作ったり、保険を適用させたり、控除が出来るようになったり、マイルを移行させられるように出来たりと、直接的に同性パートナーにベネフィットがある企画を打ち出すことが出来るのだ。
みんなが様々なシーンで働きかけることによって、少しずつ社会も変わっていくことが出来るかもしれない。
そんなことを考えさせられ、有意義な集まりとなった。
カテゴリーLGBT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です