SIMONE

この夕暮れのビーチに行きたい…

僕が高校生の頃、大学生だった兄は一人暮らしをしていて、休みのたびにスペインやポルトガル、そして南アメリカに旅行に行っていた。
旅行と言っても、2ヶ月くらい行ったきり戻らないので、その期間僕が兄の家に行ってちょっとの間一人暮らしの気ままさを味わったりしていた。
その頃、よくひとりで悦に行って部屋で聴いていたのが、このSIMONE(シモーネ)のアルバム 『VICIOhttp://youtu.be/yvjKX69ByO0』。このアルバムをはじめて聴いたときに驚いた。
「この声、男なの?女なの?」
 
目をつぶって聴いていると、男のようでもあり、女のようでもある不思議な太い声に魅了された。
SIMONEに限らず、僕はたとえば、『カエターノ・ヴェローゾ』も、男性なのか女性なのかわからないような魅惑的な声の持ち主だ。僕はこんな男性とも女性ともわからない不思議な声がもともと好きなのかもしれない。(カエターノのことはまた後日書きますね)
このアルバムの最初の曲『eu sei que vou te amar(あなたを愛してしまう)』は、トムとヴィニシウスによる大好きな曲で、2曲目に繋がる美しい流れを聴いていると、裏ジャケットにあるSIMONEが佇む、まだ行ったことのないブラジルの夕暮れ時のビーチを想像させる。
来年は、アルゼンチンに行くことができそうなので、そのついでに念願のブラジルにも行けたらいいなあ・・・。

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