海のハート。

世界には驚くことに、ハートの形をしたものが時々ある。
植物の葉っぱ、珊瑚礁、石ころ、そして、この写真のリュウキュウあおいがい…。
これも沖縄の古宇利島で買ったもので、直径2センチくらいしかないのだけど、ぷっくりと膨らんだような形が愛らしく、Kとふたりで選んで一つずつ買い求めた。
沖縄の古宇利島の砂浜は白く、小さな貝殻が沢山混じっていた。
海の中にはナマコがいて、時々踏んでしまってその気味の悪い触感に声をあげた。
沖縄の海を思う時、ペットボトルや空き缶やゴミなど落ちていないあれほど美しい海を人々が永い間守って来たことに、畏敬の念を感じてしまう。
今となっては想像すら出来ないのだけれども、大昔、きっと東京湾でさえ、海はあんな風に透き通っていたのかもしれないと思う。
小さなリュウキュウあおいがいを見ていると、あの白い砂浜を思い出す。
両手を広げて空を見上げて、ぽっかりと浮かんでいた暖かい海。
またあの海に、かえりたい。

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