TORONTO PRIDE

トロントに来たのは、パレードを見るためだった。
昨年ワールドプライドの開催地となったトロントのパレードは、軽く100万人を超える人が押し寄せたと言う。
生憎、小雨が降りしきるパレードとなったのだけど、僕は浴衣を着て、レインボーの襷をかけて、日本の親善大使のようにパレードを沿道で見守った。
今回実は、パレードのために東京でボードを作って持ってきていた。妹のGが考えてくれたこのボードを、ニューヨークのパレードでは友人であるふたりのビアンカップルが掲げて、ベルリンのパレードでは、弟のFが掲げたのだ。
『PRIDE FROM JAPAN』
『WE ARE TOMODACHI』
このボードを掲げたお陰で、パレード自体から沢山のカナダ人が僕たちに歩み寄り、ハイタッチをしたり、ウインクしたり、ハグをしようとしたり、ありがとうと言われたり、なぜかお辞儀をされたりした。(中には、両手を前で合わせてタイのお辞儀のような人も)
先頭のKINKY BOOTSのフロートの後ろに、シンディ・ローパーが乗っているのに僕たちが気づいて、でっかい声で「シンディー!」って叫んだら、ボードを見た途端とても嬉しそうに笑って僕たちに何度も何度も大きく手を振っていた。(日本贔屓の彼女らしい愛に溢れた対応だった)
小雨に濡れながらも、彼らからの笑顔で逆に僕たちが勇気づけられて、心の底から、パレードに来てよかったと思った。
今でも彼らの声を思い出す。
おじいさんも、おばあさんも、子どもも、マッチョもビアンも、本当に様々な人種、セクシュアリティが入り乱れて、口々に叫んでいたのだ。
『HAPPY PRIDE!』
カテゴリーLGBT

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