悩めるセクシュアルマイノリティ。

友人のMが急にイロドリに来ると連絡があり、Kを羽田空港に送ってから駆けつけた。Mは二人のゲイの友人と一緒で、そこに僕が加わった。
隣のテーブルには、知らないお客さんが座っていたのだけど、見るからにフェミニンな20代の男性で、いきなり話しかけられた。
「あのー、このお店、LGBTが集まる店と聞いて来たんですけど、そういうのはじめてなんです…」
僕「ここは、いろんなセクシュアリティの人が集まる店なんだ。君はトランス?」
「そうです。でもまだ自分の中でハッキリしていなくて…」
僕「そんな人沢山いるから、自分に合ったペースでいいと思うよ。この店の店員さんもトランスの子がいるから、気軽に話しかけてみてね!」
そしてイロドリのスタッフのところに僕が行って、僕の隣の子はトランスではじめてこういう店に来るみたいだから、話してみて。と言った。
その後、日本におけるセクシュアルマイノリティがどれくらいなのかとか、先日の東京レインボープライドの話、そしてOUT IN JAPANのアドレスを教えて、様々な人たちのカミングアウトストーリーが見れるんだと話した。
Facebookで繋がって欲しいと言われ、繋がったのだけど、暫くして彼のFacebookを見ると、電話をしてついにお母さんにカミングアウトをしたと書かれていた。そして、週末には家族みんなに話すために帰郷するということも書かれていた。
幸い、彼の場合は、お母さんが先に気づいたようで、会話の中で自然にカミングアウトをすることが出来たようだ。お父さんに対してどうなるのかという不安があると書いてあったけど、彼なりに乗り越えていくことが出来るかもしれない。
セクシュアルマイノリティは、ともすれば孤独をかこつ人が多いのかもしれない。自分は他の人とは違っている。自分だけ変態なのだ…。
でも、実はそんなことはなくて、ゲイであれビアンであれトランスであれ、僕の周りには様々なセクシュアリティの人たちが存在しているし、それぞれにもっと幸せになる道を探して生きている。
彼の場合、インターネットでイロドリにたどり着いたようだけど、こんな風にイロドリに来て、自分のままでいいんだ!と思ってくれたなんて、なんと嬉しいことだろうか。
これからも、ひとりでも多くの悩めるセクシュアルマイノリティが、自分らしく生きることが出来ますように…。
カテゴリーLGBT

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