味方。

46歳にもなるのに、時々、仕事の忙しさと重圧に疲弊することがある。
連休期間中、なるべくKと過ごすためにプライベートを優先していたのだけど、あまりの仕事メールの多さに僕自身くたびれてしまい、しまいには夜中にクライアントから無理難題のメールが来て酷く落ち込んでいた。
朝になって、僕はなんだか起き上がる気力もなく、ベッドの中でKにしばらく愚痴を言っていた。
僕「年をとったら、もっとラクになるのかと思ってたんだけど、いくつになってももっと大きな問題が降りかかってくるし、働いても働いてもラクにならない…もう、仕事早くやめたいなあ…」
K「ただしくんの会社、早死にだって聞いたよ。もう、会社辞めちゃった方がいいよ」
僕「え?」
K「大分で掃除のおばちゃんやってもいいし、お母さんの家で暮らしたっていいんだから…もう、会社なんてやめてあげて!」
僕の会社の平均寿命が50代だったことを知り、Kは本気で僕のことを心配しているようだ。ストレスで僕が押し潰されてしまうのではないかと、この頃いつも心配してくれる。
ベッドで弱音を吐いてばかりの僕を、後ろからずっと抱きしめながら、僕に早く会社をやめろと言うKの声を聞いていたら、なんだかちょっとかわいくて元気が出てきた。
本当に辛い時に、どんなことがあっても味方でい続けてくれる人がいることは、なんて幸せなことだろうか。
いくつになっても僕は、こんな風に誰かに支えられながら、なんとか生きているのだ。
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