フランス人と日本人のゲイカップル。

ホワイトアスパラガス

トルテッローネ。Nが鴨を分けてくれた。

フランス人のXと日本人のYは、つきあいだして14年になるゲイカップル。今月の頭にXの故郷に行き、親戚や友人を集めて結婚式を挙げたばかり。Xから連絡があり三人でエミリアでランチをした。
結婚式では、有名なビアンのミュージシャンがギターで歌ってくれた曲が素晴らしかったと、その時のシーンを思い出して熱くなるX。Yはフランス語がわからないので、結婚式の一部始終を、Xの弟さんが横で英語に通訳をしてくれたそうだ。
フランスでは、昨年同性婚を認めはじめたようで、ヨーロッパの中では少し遅い方かもしれない。(ちなみにイタリアはまだだ)
ふたりはずっと一緒にいられたわけではなくて、Xが大使館の仕事で台北Yが東京、Xが東京勤務になるとYがアメリカ勤務になるというように、14年のうちの11年間くらいは、遠距離でつきあいを続けていたようだ。
今は一緒に暮らし始めて3年。生活習慣の違いから小さな喧嘩をすることはあるけれども、もう、二度と離れて暮らすことは考えられないという。
薬指に同じ指輪をしながら幸せそうなふたりを見ていると、こちらまで幸せな気持ちになる。
ふたりは、ゆくゆく子どもを育てたいとも考えている。そして、ゲイカップルが子どもを持つことについて、様々なところから情報を取り寄せている。
でも、先のことを話し出すと、ふたりの顔がちょっと曇った。
X「日本に11年もいたから、私は今度、転勤をしなければならない時期なのです。ニューヨークかロンドンかデュッセルドルフに…」
Y「いつまでもこの状態は続けられないとはわかっているので、いつか、僕が仕事を諦めて、彼について行こうと思っているのです。どちらかならば、僕の仕事を犠牲にした方がいいので…」
僕は、僕が以前10年間つきあったけど、亡くなってしまったNのことや、今のKのことなんかを話した。XとYは、Nの話を聞きながら、ちょっと涙ぐんでいた。
僕「なるべくふたりが一緒にいた方がいいと思いますよ。人生は一度きりしかないのだから、こんなに愛し合っているのだから、これからも少しでも一緒に過ごした方がきっと幸せですよ」
別れ際ふたりは、「今度は友達を連れてirodoriに遊びに来ます」と言って手を振った。ふたりからは幸せなエネルギーが目に見えるように放たれているようだった。
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