母と過ごす時間。

ずっと長い間、忙しい忙しいと言いわけしつつ、正月、母の日、誕生日など、母とはそんな時にしか一緒に食事をしたりしていなかった。
いつもいつも自分のことばかりを優先させて生きていて、親孝行らしいことを何もしてあげられていなかったと思う。
人間の生きられる時間には限りがある。あと何回、いや、何時間母と一緒に居られるかも、きっと数えることが出来るくらいの時間なのだろう。
そんなことを思って、今年はなるべく母と過ごす時間を作るように決めた。毎月顔を見て、ご飯を食べて、たわいもない話をするように…。
いつものように伊勢丹で待ち合わせて、食事をする。僕に会うときはいつも、母は僕の好きな料理をいくつも作って持ってきてくれる。鶏の唐揚げや、秋刀魚を煮たものなど…。
話は、僕の仕事のことから、最近母の行った京都旅行のこと。甥っ子が大学に受かってよかったとか、母の兄弟姉妹のこと…。
そんななんでもない話をするだけでも、母はとてもうれしそうにしている。
特別贅沢なことなど何もしなくてもいい。
こんななんでもない時間を、もっともっと持てますように。

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