カミングアウトしてますか?

「カミングアウトしてますか?」と、テレビ局の取材でいきなり聞かれた。
渋谷区で可決を目指している『同性パートナー条例法』に関して当事者の話を聞きたいということで、僕は、反対している人たちや知らない人たちにとって、LGBTや今回の条例のことを知る機会になればいいな…くらいの気持ちで参加した。妹的存在のGや弟的存在のFとともにBSのテレビ局の取材に応じたのだ。(今思うと、Gによる僕のアウティングだったのかもしれない…汗)
僕「会社ではみんなにカミングアウトしているわけではなくて、知っている人は知っているし、聞かれたら答えるようにしています」と答えた。
(実際の放送ではこの場面はカットされていたのだけど、「僕には年下のパートナーがいるんです」というようなところが映っていた)
テレビの放映があった翌日、会社に行く時にちょっとドキドキした。「やっぱりあの人、こっちの人だったのね…」などと言いながら、右手を顔の反対の口元に添える古典的なジェスチャーも浮かんだりしていた。
でも、BSだから誰一人見ていなかったのか、今のところ話題に触れる人はいない。(もしかしたらみんなとっくに知っているから、なんの特ダネにもならないのかもしれないけど…)
今回、この条例が可決されたからといって、名乗りをあげることが出来る人は、ほんの一握りのカミングアウトしてもよいと考えている人たちなのだろう。そう考えると、この条例はもしかしたら、多くのセクシャルマイノリティーの人たちにとって直接的には関係のないものなのかもしれないとも思う。
そうであったとしても、今回この条例が可決されることを願っている。
それは、僕たちの次の世代にとって、より生きやすい世の中への一歩になるに違いないと思うからだ。
今、僕の周りにいる友人たちは、持てる力を振り絞って、今回の条例法を通すために一丸となって動き回っている。
カテゴリーgay

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