ゲイバーに入ること。

実は昔、ゲイバーに入っていたことがある。
入っていたと言っても、お金をもらってアルバイトをしたわけではなくて、マスターも誰も入れないような時に、お手伝いを頼まれて入っていた。
ぺんぺん草はお客さんを集めて劇団もやっていて、毎年12月の第1週目の週末に公演があるのだけど、ひろしさんがバリ島で次の芝居の台本を書くという名目で1月の終わりに長期の留守をする。
当時、僕はまだ20代前半だったのだけど、ほとんどのお客さんを知っていたのと、「あんたならみんなが怖がるから大丈夫…」というわけのわからない理由からだったと思う。
実際にゲイバーに入ってみると、自分が客で来ていた目線とは全然違って、お客さんの顔を真正面から見ることになる。よく知っていると思っていたお客さんも、お店の中と外で接するとまた違った表情をしていることがわかるし、普段あまり話せなかった人とも店の人ということで話すことができて、今思うととても楽しい経験だった。
ごくたまに、全く知らない年配のお客さんがやって来て、ぽつんと座ってしばらく会話をするのだけど全然帰る気配がなくて、会話もいやらしい感じになってきて…他のお客さんも途絶えてしまって…そのうち襲いかかってきたらどうしよう・・・と友達に電話して来てもらったこともあった。(当時はまだ若かったので…^_^;)
その逆もあって、前からタイプだなぁと思っていた人が来ると、無理やり沢山飲ませて、酔っ払った勢いでちょっとエッチなことをしたりもした(笑)。
久しぶりにぺんぺん草を覗くと、ひろしさんのいない最終日で、常連のお客さんが入っていた。ワンコインでお酒を飲みながら、昔はよくこの店に入ったなぁと、色々な出来事を懐かしく思い出した。
今でも時々、またゲイバーに入ってみたいなあ…と思うのだけど、今となっては、なぜだかどこのお店も僕を入れてはくれない…
カテゴリーgay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です