佐伯。

竹寿し

糀屋本店

大分に来る時は、ソラシドエアーで来ることが多い。ソラシドエアーは、九州と他の都市を結ぶ航空会社で、ANAとの共同運航便もある。
ソラシドエアーは機内誌がとても良くできている。最初から巻末の檀太郎さんの文章まで、徹底して九州のドメスティックな話題にこだわっているのだ。今回、大分市の40キロくらい南にある『佐伯』の話が載っていたので、Kと一緒に行ってみた。
佐伯は二万石と聞いていたのに、実際に佐伯城の周りに行ってみると櫓門も立派だし、武家屋敷街は山に面してとても美しい街並みを遺し、国木田独歩の記念館などもある。
また、豊後水道が近いため、地元で上がる魚の種類も豊富で、一帯の寿司屋さんが加盟して、地場の魚だけを出す『世界一の寿司の町』を目指しているという。
ランチを目がけて『竹寿し』へ。
創業28年の竹寿しは、寡黙な大将が毎朝市場に出向き、地元の魚を仕入れて来ているお寿司屋さん。佐伯の寿司屋と言えば、ネタが巨大なことで有名だが、竹寿しは普通の握り。鯵もサヨリも全く臭みがない。天ぷらもカリッと揚がり美味しい。
糀屋本店がこの佐伯にあると聞いていたので、覗いてみた。古い民家をそのままお店にしていて趣のある店内は、親切に糀の使い方を教えてくれる。塩糀、出汁糀、糀納豆…麹を使った様々な商品が並んでいた。
ふとKが、「僕の通った高校見たい?」と聞くので、行ってみた。Kが佐伯の高校に通っていたのは知っていたけど、表情を変えず運転していたので思い入れがそんなにないのかと思っていたら、高校の前に来ると懐かしそうに眺めていた。
恋人の高校に来るというのは、なんだか不思議な気がするものだ。
12年前くらいまで、Kはこの高校に通い、町で駄菓子屋さんなんかに入っていたのだ。
外苑前にある僕の高校生活とは全く違う、佐伯の町で暮らすKの高校生活を静かに想像した。
★竹寿しhttp://s.tabelog.com/oita/A4401/A440105/44001913/
★糀屋本店http://www.saikikoujiya.com/fs/kouji/c/

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